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春の風吹いたり。鼻がかゆくてイヤになっちゃう。

 あっちからの風は、ずっと吹かなかったのに。何ヶ月ぶりかの風向き、風の温度湿度。嗚呼、春だ。いわゆるなつかしの南東風だ。最強寒波が緩んだ後のなかなかな暖波に乗せられて。妙に寂しいような。暑い日々は日々で、始まってしまえばいろいろと大変だし。大好きだぞ、冬。まぁ、それにしてもこの冬はいい波夢気分でした。でも、あと一発くらい寒気が抜けたあとのバックスウェルやりたいんすけどね。割り切ってそれ以外にフォーカスってことで。

 

 いよいよ冬のポイントも地形が崩れつつあるので、波も春モードにシフト中な感じでしょうか。まだ太東はパッとしませんけどね。一部ビーチで整い出したところもチラホラ情報入りつつあり、しばらくは聞き耳を立てていた方が良さそうです。いい波あてるためには、いかに波チェックしているか、が勝敗の鍵であります。

 

 自分はというと、アンバサダー契約を結んでいるシューズブランド「Vivobarefoot」のジャパンチームに誘われて、人生ほぼ初の雪山にチャージしてみました。スノボじゃなくで雪板っつーやつですが、非常に楽しかったですね。楽しい以前に、まぁ怖いこと怖いこと。壮大で圧巻で自分を見失いそうになる。ゲレンデじゃないので人が全然いない山に立ち向かっていくわけで。滑る分は自分の足で歩き登らなければならず。雪崩はないよと言われていたけど、雪崩れた痕があったり。スティープなセクションと広大なキャンバスは、ビックウェーブを彷彿させるし。気がついたら、めっちゃスピード出そうとした自分にビックリしたりもして。ー パドルアウトやハイキングがないと、やっぱり滑る楽しさって違うんすよね。クロスオーバーする価値観。その中で見出す己の位置間。この感覚はより確かなものとして、自分のサーフィンを成長させてくれる実感。

 

 海をもっと感じたいし、波打ち際でブレイクする波乗りエリアは、海全体から見れば、ほんの一部。ましてや表層部分のみ。もっと大きな部分で、エネルギー自体は、海の中にある。それが表に現れる波打ち際で、手のひらで転がされるように、自分達は波に乗っている。つまり今は、もっと海の中に居たいわけ。そう考えるとボディサーフィン優勝。だってドルフィンスルーがうまくきまったときの気持ちよさって、最高やん?それが、海と遊ぶ上で1番大事で素敵なこと。要は風呂。エナジーフロウ。話は逸れちゃったけど、アジ釣りに誘われて、夕まずめゴン詰め。0.5グラムのジグをいかに泳がせるかてきな、あのルアーを海に馴染ませる時の集中ってのは、サーフィンで言うトリムに非常に近しくて、それよりもより深層部の深い部分でのやりとりっつーか、でもあくまでも、あぁ今日も生かされているなって感じることが大切で、スタイリッシュにかっこよくなんて求める前に、自分が生きていることの必然性にリンクしていくステイク。んな時に限って、夕日も綺麗に染まっちゃって。海とともに生きていくちゃ、容易ではないのだけども、そう考えてちゃ、そうなっていくものであって。

 

 自分がしたいと思う表現が、サーフィンだけでは足りなくなったわけです。でもそれは、サーフィンという価値観を拡大していくきっかけでもあります。今の世の中のサーフィンというのは、ウェイブライディングだもん。みんなでサーフィンを取り戻そうとは言わないけど、そもそもサーフィンってなんなんだろうねっていうことは、やっぱり考えときたい。社会のズレとサーフィンの中にあるズレは、どこかリンクしているような...。

 

 ということで、絶賛ご予約受付中のサーフクリニックです。暖かくなってきたので、お気軽にお申し込みください。もしかすると、この春近いうち、または夏前には、サーフクリニック営業は縮小する可能性もあり、今がチャンスちゃチャンスのような気もします。4月にはYR10周年イベントも開催するので、その時にある程度お話しできるよう、いろいろ取りまとめておりますが。サーフクリップが見たい見たいとのご要望にお応えしようと、撮り溜めていた中からサーフクリップも作成中。これも同時期に公開できればと思っています。クリップ作りもこれが最後かな。

 

 今回もまとまりの悪い乱文にお付き合いいただき、ありがとうございました。鼻がかゆいったらありゃしないので憂鬱ですが、3月も皆様のご予約をお待ちいたしております。